新旧カード・カレッジの章立て比較
新訳版カード・カレッジ第1巻がスクリプト・マヌーヴァから発刊された。旧訳版(東京堂出版)と底本が異なり、章立てや記述がアップデートされているらしい。今後の参照用に、新旧の目次を比較し、構成の相違点をざっくりと書き並べておく。
- 第1章に『カードケースの準備』『カードケースからデックを取り出す』が追加。
- 第5章『フォース・パート1』に、トリック:”それよりさらに…(英題:Further than that...)”が追加。『Card College Lightest』収録の同名作品のより新しいバージョン。
- 旧訳版第6章『トランスファー・カット』と第7章『リフル・シャフル・テクニック』の順番が入れ替わり、新訳版では第6章『リフル・シャッフル』、第7章『トランスファー・カット』となっている。
- 旧訳版第9章『ダブル・リフト・パート1』に代わり、『グリンプス』を掲載。旧訳版では2巻第23章の内容である。続く第10章でグリンプスの概念が出てくるためか。
- 第11章に『ダブルリフト パート1』が挿入。旧訳版第11章『ヒンズー・シャフル』、第12章『フラーリッシュ・パート1』はそれぞれ第12章『ヒンズー・シャッフル』、第13章『フラリッシュ パート1』へ。
- 旧訳版第13章『スプレッド・カル』、第14章『有用なその他の技法』、第15章『フォース・テクニック・パート2』、第16章『トップ・チェンジ』は掲載無し。次巻以降へ移動と思われる。
人名カナ書き一覧(N-Z)
カナ書き一覧後半。
人名カナ書き一覧(A-M)
人名はカナ書きの際に特に表記揺れが起こりやすい固有名詞である。毎回調べるのも大変なので、ここにまとめておき今後の糧としたい。
表記については、その人物の母国語での発音をできる限り調査し、それに近いものを心掛けるつもりだが、調査不足や過去の慣例により実際の発音から離れた表記を挙げている場合もある。
既に複数の表記が存在している場合は、代表的と思われるものをいくつか列挙する(その中でも最初に挙げてある表記を、筆者は使用することにしているが、更新される可能性は大いにある)。また、末尾の音引きの有無や、「バ」と「ヴァ」の違いなど、一般的に推測しやすい表記揺れに関しては列挙を省略することがある。
続きを読む原稿の整理方針
“3日前の自分は他人”という言葉は、プログラミングを勉強していた学生時代によく耳にした格言だが、長い文章を書くようになった今も、その言葉を(若干の意味の違いはありながらも)身をもって思い知っている。昨日は「行なう」と書いていたのに、今日になって平気で「行う」と書いていたりするのだ。
眠りから覚める度に私の人格が入れ替わっているのでないとするならば、他に考えられる原因はやはり、拠り所が曖昧であったり、自分で定めたルールを憶えていられなかったりすることなのだろう。
一度定めたルールについて、後から「こちらのほうがいいな」と思って修正すること自体は問題ではなくても、一冊の中でそれが起きてしまうのはよろしくない。そして、作業が後半になればなるほど、全体を修正するのは面倒になっていく。従って、執筆前にある程度の方針を固めておくのは大切だ。
以下は、ここ最近の校正作業で修正した項目や注意点を、個人的な備忘用としてざっくりとまとめたものである。今後はこの方針を基本として文章を書いていくことにする。あくまで個人的な方針なので、一般的に正しいものではないかもしれないし、今後も変更・追加・例外はありうる。
続きを読むアクセント記号付きのアルファベットなど
アクセント記号付きのアルファベットなどのキーボードで入力しづらい文字のリスト。
特定の順でキーを押すことでキーボード入力もできるし、“Unicode→F5変換”も可能だが、そこまで頻繁に使うわけではないので、個人的にはコピペで十分。
参考:世界の特殊文字ウィキ
アルファベット系
グレーブ(アクサン・グラーブ) à è ì ò ù À È Ì Ò Ù
アキュート(アクサン・テギュ) á é í ó ú ý Á É Í Ó Ú Ý
サーカムフレックス(アクサン・シルコンフレックス) â ê î ô û Â Ê Î Ô Û
ダイエレシス(ウムラウト/トレマ) ä ë ï ö ü ÿ Ä Ë Ï Ö Ü Ÿ
チルダ õ ñ õ Õ Ñ Õ
セディーユ ç Ç
エスツェット ß ẞ
エル・スラッシュ ł Ł 発音としては/w/(waterのw)らしい。
合字 æ œ Æ Œ
記号系
ダブル・ハイフン ゠ (U+30A0) ジャン゠ウジェーヌ・ロベール゠ウーダンと書くときに。
全角ダーシ ― (U+2015) 前項に載せたがこちらにも。
InDesignで「ダブルダーシ」「イタリック」「段落1字下げ」「ダブルクオーテーション前後のアキ」を設定する
基本的にはBOOKHOUSE・なんでやねんDTPなどで紹介されている方法なので、ここでは覚書程度に。設定は全て私自身の場合。
ダブルダーシ
全角ダーシに「横185%ほどに伸ばし(長体)、2字取りにする」という文字スタイルを適用する。
文字コードからの入力
全角ダーシや長音記号は見た目で判断しづらいので、文字コードで指定して入力する方が確実。方法は「コード番号を入力し、F5で変換する」。Unicode“2015”のものが仮想ボディ中央にくるので良い。
イタリック
洋書の書名をイタリックにするために使用。「詳細文字設定→歪み」という文字スタイルを適用する。私は歪みの数値を15%にした。
段落1字下げ設定
段落スタイルの設定で「日本語文字組版→文字組み→行末受け約物半角・段落1字下げ(起こし食い込み)」を適用。この設定では、行頭に起こしカギカッコや起こしクオーテーションがくる場合、カッコ類ではなく文字部分が1字分下がったところから始まる。
ダブルクオーテーション(二重引用符)
二重引用符とその前後の和文の間に不自然な隙間ができてしまうのを解消するためには、「字形パネル」から二重引用符を「等幅全角字形」に変換すればよい。私は和文を囲む場合は「等幅全角字形」、欧文を囲む場合は普通に変換した二重引用符を適用するようにしている。
正規表現
和文の前後にある二重引用符を検索・置換するために以下のような正規表現を使用した。肯定後読み・否定先読みなどの正規表現が面白かった。今回使用したのは、肯定先読みと肯定後読み。
- 日本語の前にある二重引用符(起こし)のみを検索 “(?=[^\x01-\x7E])
- 日本語の後にある二重引用符(受け)のみを検索 (?<=[^\x01-\x7E])"
参考:
用紙サイズ、カードサイズ
用紙サイズ
- A4 210×297 コピー用紙のサイズ。大きい。主な本:『トランプと悪知恵』『まちかね山の魔法』『Coinlang.』
- B5 182×257 大学ノートのサイズ(正確にはノートのB5はセミB5サイズで一回り小さい)。ポーカーサイズのカード8枚分。ひと昔前の、海外マジシャン来日時のレクチャー・ノートはこのサイズが多い印象。主な本:『カード・カレッジ』シリーズ
- A5 148×210 日本の手品本では最も一般的? 東京堂出版の本でよく見るサイズ。自分がよく同人誌で作るサイズ。主な本:『カード・カレッジ・ライト』シリーズ
- 四六判 127×188 小説のハードカバー新刊のサイズ。DVDのトールケースを一回り小さくしたくらい。カード・ケース4個分。主な本:『基礎からはじめるコインマジック』『ダリアン・ヴォルフの奇妙な冒険』
- B6 128×182 四六判よりちょっとだけ背が低い。自分が小さめの同人誌を作るときに使うサイズ。カード4枚分。
カードサイズ
- ポーカーサイズ 63.5×88.9 親の顔より見たサイズ。
- ブリッジサイズ 56×88.9
- カードサイズ 54×85.6 クレジットカードなどのサイズ。正確には53.975×85.598、角R3.18。
- 名刺サイズ 55×91 一般的な名刺サイズ。東京4号サイズと呼ばれる。欧米の名刺サイズは51×89で、一回り小さい。
- B8 64×91